実践演習・関係法令 第52問
産業医の権限に関する次の記述のうち、法令上、正しいものはどれか。
問題
産業医の権限に関する次の記述のうち、法令上、正しいものはどれか。
選択肢
- (1) 産業医は、労働者の健康を確保するために必要と認める場合、事業者に対して勧告を行うことができる。
- (2) 産業医の勧告に対して、事業者は必ず従わなければならず、異議を申し出ることはできない。
- (3) 産業医は、衛生委員会の議長を務めることが義務付けられている。
- (4) 産業医は、労働者の同意を得れば、個人の健康情報を制限なく公表できる。
- (5) 産業医は、事業場を巡視する権限を持たない。
正答
正答は (1) です。
解説
正答は1。産業医は労働者の健康を確保するため必要と認めるときに事業者に対して勧告することができると定められており、事業者は勧告を尊重しなければならないとされている。(1)の記述は正しい。(3)衛生委員会の議長は総括安全衛生管理者等が務める、(5)産業医は定期的に作業場を巡視する権限・義務がある。
正解の理由
(1)の記述は正しい(単独の記述としては妥当な場合がありますが、設問全体の正答かどうかは他肢と比較して判断してください。) (1)の記述は正しい。
(1) 産業医は、労働者の健康を確保するために必要と認める場合、事業者に対して勧告を行うことができる。
他の選択肢
(2) 産業医の勧告に対して、事業者は必ず従わなければならず、異議を申し出ることはできない。
解説では「産業医は労働者の健康を確保するため必要と認めるときに事業者に対して勧告することができると定められており、事業者は勧告を尊重しなければならないとされている。」とある一方、(2)の記述はそれと矛盾します。 解説の要点:正答は1。産業医は労働者の健康を確保するため必要と認めるときに事業者に対して勧告することができると定められており、事業者は勧告を尊重しなければならないとされている。(1)の記述は正しい。(3)衛生委員会の議長は総括安全衛生管理者等が務める、(5)産業医は定期的に作業場を巡視する権… 正答(1)との違いを確認し直してください。
(3) 産業医は、衛生委員会の議長を務めることが義務付けられている。
(3)「産業医は、衛生委員会の議長を務めることが義務付けられている。」は、単独の記述としては法令上妥当な場合がありますが、本問で選ぶべき正答は(1)「産業医は、労働者の健康を確保するために必要と認める場合、事業者に対して勧告を行うことができる。」です。問題文の条件(産業医の権限に関する次の記述のうち、法令上、正しいものはどれか。…)と照らし、設問が問う論点に合う肢を選び直してください。
(4) 産業医は、労働者の同意を得れば、個人の健康情報を制限なく公表できる。
(4)の内容は、正答(1)「産業医は、労働者の健康を確保するために必要と認める場合、事業者に対して勧告を行うことができる。」が示す論点とずれています。 解説の要点:正答は1。産業医は労働者の健康を確保するため必要と認めるときに事業者に対して勧告することができると定められており、事業者は勧告を尊重しなければならないとされている。(1)の記述は正しい。(3)衛生委員会の議長は総括安全衛生管理者等が務める、(5)産業医は定期的に作業場を巡視する権… 正答(1)との違いを確認し直してください。
(5) 産業医は、事業場を巡視する権限を持たない。
(5)「産業医は、事業場を巡視する権限を持たない。」は、単独の記述としては法令上妥当な場合がありますが、本問で選ぶべき正答は(1)「産業医は、労働者の健康を確保するために必要と認める場合、事業者に対して勧告を行うことができる。」です。問題文の条件(産業医の権限に関する次の記述のうち、法令上、正しいものはどれか。…)と照らし、設問が問う論点に合う肢を選び直してください。
学習のヒント
労働安全衛生法・労働基準法などは、数字(人数・日数・年齢)と義務の主体をセットで整理すると得点しやすくなります。関連用語は用語解説で押さえ、同年・前後の過去問で選任・報告・届出の区別を確認してください。 選任人数・専任・報告書の提出先は混同しやすいので、用語解説の表と関連過去問で区別してください。 「正しいもの」を問う設問では、数字・期限・主体(誰が・何を)のずれがないか、各肢を条文イメージと照合してください。