実践演習 · 労働生理

実践演習・労働生理 第56問

呼吸の調節に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

問題

呼吸の調節に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

選択肢

  1. (1) 呼吸中枢は主に延髄にあり、血液中のCO2分圧の上昇(またはpH低下)によって刺激され、換気量が増加する。
  2. (2) 呼吸は、完全に随意的にコントロールされており、無意識では行われない。
  3. (3) 血液中の酸素分圧が上昇すると、換気量が増加して呼吸が促進される。
  4. (4) 呼吸中枢は、大脳皮質に存在する。
  5. (5) 窒素分圧の上昇が、呼吸中枢を刺激する主要な因子である。

正答

正答は (1) です。

解説

正答は1。呼吸中枢は主に延髄(一部橋にも)に存在し、血液中のCO2分圧の上昇・O2分圧の低下・pH(水素イオン濃度)の低下によって刺激され換気量が増加する。(1)の記述は正しい。(2)呼吸は不随意的(自動的)に行われる一方、意識的に一時的にコントロールすることも可能、(5)窒素分圧ではなくCO2分圧が主要な刺激因子。

正解の理由

(1)の記述は正しい(単独の記述としては妥当な場合がありますが、設問全体の正答かどうかは他肢と比較して判断してください。) (1)の記述は正しい。

(1) 呼吸中枢は主に延髄にあり、血液中のCO2分圧の上昇(またはpH低下)によって刺激され、換気量が増加する。

他の選択肢

  • (2) 呼吸は、完全に随意的にコントロールされており、無意識では行われない。

    この肢は「呼吸は、完全に随意的にコントロールされており、無意識では行われない。」と述べていますが、労働生理の基準では正しい記述ではありません。

    正答(1)「呼吸中枢は主に延髄にあり、血液中のCO2分圧の上昇(またはpH低下)によって刺激され、換気量が増加する。」は、制度・手続・学習法のいずれかの観点で適切な内容です。

    正答の論点と照らすと、この肢は「呼吸は、完全に随意的にコントロールされており、無意識では行われない。」という断定のどこかが設問の前提と矛盾します。主語・客体・数字・期限・「毎年/常に/不要」などの限定語をチェックしてください。

  • (3) 血液中の酸素分圧が上昇すると、換気量が増加して呼吸が促進される。

    (3)の内容は、正答(1)「呼吸中枢は主に延髄にあり、血液中のCO2分圧の上昇(またはpH低下)によって刺激され、換気量が増加する。」が示す論点とずれています。 解説の要点:正答は1。呼吸中枢は主に延髄(一部橋にも)に存在し、血液中のCO2分圧の上昇・O2分圧の低下・pH(水素イオン濃度)の低下によって刺激され換気量が増加する。(1)の記述は正しい。(2)呼吸は不随意的(自動的)に行われる一方、意識的に一時的にコントロールすることも可能、(5)窒素分… 正答(1)との違いを確認し直してください。

  • (4) 呼吸中枢は、大脳皮質に存在する。

    (4)「呼吸中枢は、大脳皮質に存在する。」は、単独の記述としては法令上妥当な場合がありますが、本問で選ぶべき正答は(1)「呼吸中枢は主に延髄にあり、血液中のCO2分圧の上昇(またはpH低下)によって刺激され、換気量が増加する。」です。問題文の条件(呼吸の調節に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。…)と照らし、設問が問う論点に合う肢を選び直してください。

  • (5) 窒素分圧の上昇が、呼吸中枢を刺激する主要な因子である。

    (5)「窒素分圧の上昇が、呼吸中枢を刺激する主要な因子である。」は、単独の記述としては法令上妥当な場合がありますが、本問で選ぶべき正答は(1)「呼吸中枢は主に延髄にあり、血液中のCO2分圧の上昇(またはpH低下)によって刺激され、換気量が増加する。」です。問題文の条件(呼吸の調節に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。…)と照らし、設問が問う論点に合う肢を選び直してください。

学習のヒント

温度・湿度・作業強度・WBGT などは、基準値と測定・対策の手順を一連の流れで覚えると理解が定着します。生理・環境の用語を押さえたあと、数値を問う過去問で計算・判断の練習を重ねてください。 「正しいもの」を問う設問では、数字・期限・主体(誰が・何を)のずれがないか、各肢を条文イメージと照合してください。