実践演習 · 労働生理

実践演習・労働生理 第68問

エネルギー代謝と作業負担の指標に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

問題

エネルギー代謝と作業負担の指標に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

選択肢

  1. (1) エネルギー代謝率(RMR)は、作業時の代謝量から安静時代謝量を引いた値を基礎代謝量で除したものであり、動的筋作業の強度の指標として用いられる。
  2. (2) RMRが高い作業は、身体的な負担が小さいことを示す。
  3. (3) 最大酸素摂取量は、身体作業能力の指標として用いられるが、数値が低いほど体力が優れていることを示す。
  4. (4) RMRは、精神的作業の負担を正確に反映する指標として最も適している。
  5. (5) 基礎代謝量は、体格・筋肉量・性別・年齢等と全く無関係に一定である。

正答

正答は (1) です。

解説

正答は1。エネルギー代謝率(RMR)=(作業時代謝量-安静時代謝量)÷基礎代謝量であり、動的筋作業の強度・作業負担の指標として用いられる。(1)の記述は正しい。(2)RMRが高いほど身体的負担が大きい、(3)最大酸素摂取量は高いほど体力(有酸素作業能力)が優れていることを示す、(4)RMRは精神的作業や静的筋作業の負担を正確に反映しない。

正解の理由

(1)の記述は正しい(単独の記述としては妥当な場合がありますが、設問全体の正答かどうかは他肢と比較して判断してください。) (1)の記述は正しい。

(1) エネルギー代謝率(RMR)は、作業時の代謝量から安静時代謝量を引いた値を基礎代謝量で除したものであり、動的筋作業の強度の指標として用いられる。

他の選択肢

  • (2) RMRが高い作業は、身体的な負担が小さいことを示す。

    (2)「RMRが高い作業は、身体的な負担が小さいことを示す。」は、単独の記述としては法令上妥当な場合がありますが、本問で選ぶべき正答は(1)「エネルギー代謝率(RMR)は、作業時の代謝量から安静時代謝量を引いた値を基礎代謝量で除したものであり、動的筋作業の強度の指標として用いられる。」です。問題文の条件(エネルギー代謝と作業負担の指標に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。…)と照らし、設問が問う論点に合う肢を選び直してください。

  • (3) 最大酸素摂取量は、身体作業能力の指標として用いられるが、数値が低いほど体力が優れていることを示す。

    (2)RMRが高いほど身体的負担が大きい、(3)最大酸素摂取量は高いほど体力(有酸素作業能力)が優れていることを示す、(4)RMRは精神的作業や静的筋作業の負担を正確に反映しない。

  • (4) RMRは、精神的作業の負担を正確に反映する指標として最も適している。

    この肢は「RMRは、精神的作業の負担を正確に反映する指標として最も適している。」と述べていますが、労働生理の基準では正しい記述ではありません。

    正答(1)「エネルギー代謝率(RMR)は、作業時の代謝量から安静時代謝量を引いた値を基礎代謝量で除したものであり、動的筋作…」は、制度・手続・学習法のいずれかの観点で適切な内容です。

    正答の論点と照らすと、この肢は「RMRは、精神的作業の負担を正確に反映する指標として最も適している。」という断定のどこかが設問の前提と矛盾します。主語・客体・数字・期限・「毎年/常に/不要」などの限定語をチェックしてください。

  • (5) 基礎代謝量は、体格・筋肉量・性別・年齢等と全く無関係に一定である。

    (5)の内容は、正答(1)「エネルギー代謝率(RMR)は、作業時の代謝量から安静時代謝量を引いた値を基礎代謝量で除したものであり、動的筋作業…」が示す論点とずれています。 解説の要点:正答は1。エネルギー代謝率(RMR)=(作業時代謝量-安静時代謝量)÷基礎代謝量であり、動的筋作業の強度・作業負担の指標として用いられる。(1)の記述は正しい。(2)RMRが高いほど身体的負担が大きい、(3)最大酸素摂取量は高いほど体力(有酸素作業能力)が優れていることを示す、(… 正答(1)との違いを確認し直してください。

学習のヒント

温度・湿度・作業強度・WBGT などは、基準値と測定・対策の手順を一連の流れで覚えると理解が定着します。生理・環境の用語を押さえたあと、数値を問う過去問で計算・判断の練習を重ねてください。 「正しいもの」を問う設問では、数字・期限・主体(誰が・何を)のずれがないか、各肢を条文イメージと照合してください。