実践演習・労働生理 第70問
精神・心理的な健康(メンタルヘルス)の生理的基盤に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
問題
精神・心理的な健康(メンタルヘルス)の生理的基盤に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
選択肢
- (1) 精神的健康には、脳の神経伝達物質(セロトニン・ドーパミン・ノルアドレナリン等)のバランスが重要な役割を果たしている。
- (2) うつ病は、脳の生物学的変化とは無関係に、意志の弱さだけで起こる疾患である。
- (3) 睡眠障害は、精神的健康に影響しない。
- (4) 身体的健康と精神的健康は、互いに全く影響を与えない独立した概念である。
- (5) 精神的ストレスは、身体症状(頭痛・胃腸症状・免疫機能変化等)を引き起こすことはない。
正答
正答は (1) です。
解説
正答は1。精神的健康(メンタルヘルス)には脳内の神経伝達物質(セロトニン・ドーパミン・ノルアドレナリン・GABA等)のバランスや神経回路の機能が重要な役割を果たしており、(1)の記述は正しい。(2)うつ病は脳の神経伝達物質バランスの変化・ストレス等が複合的に関与する医学的疾患、(5)精神的ストレスは身体症状(心身症)を引き起こすことが知られている。
正解の理由
(1)の記述は正しい(単独の記述としては妥当な場合がありますが、設問全体の正答かどうかは他肢と比較して判断してください。) 精神的健康(メンタルヘルス)には脳内の神経伝達物質(セロトニン・ドーパミン・ノルアドレナリン・GABA等)のバランスや神経回路の機能が重要な役割を果たしており、(1)の記述は正しい。
(1) 精神的健康には、脳の神経伝達物質(セロトニン・ドーパミン・ノルアドレナリン等)のバランスが重要な役割を果たしている。
他の選択肢
(2) うつ病は、脳の生物学的変化とは無関係に、意志の弱さだけで起こる疾患である。
この肢は「うつ病は、脳の生物学的変化とは無関係に、意志の弱さだけで起こる疾患である。」と述べていますが、労働生理の基準では正しい記述ではありません。
正答(1)「精神的健康には、脳の神経伝達物質(セロトニン・ドーパミン・ノルアドレナリン等)のバランスが重要な役割を果たして…」は、制度・手続・学習法のいずれかの観点で適切な内容です。
正答の論点と照らすと、この肢は「うつ病は、脳の生物学的変化とは無関係に、意志の弱さだけで起こる疾患である。」という断定のどこかが設問の前提と矛盾します。主語・客体・数字・期限・「毎年/常に/不要」などの限定語をチェックしてください。(3) 睡眠障害は、精神的健康に影響しない。
(3)「睡眠障害は、精神的健康に影響しない。」は、単独の記述としては法令上妥当な場合がありますが、本問で選ぶべき正答は(1)「精神的健康には、脳の神経伝達物質(セロトニン・ドーパミン・ノルアドレナリン等)のバランスが重要な役割を果たしている。」です。問題文の条件(精神・心理的な健康(メンタルヘルス)の生理的基盤に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。…)と照らし、設問が問う論点に合う肢を選び直してください。
(4) 身体的健康と精神的健康は、互いに全く影響を与えない独立した概念である。
(4)の内容は、正答(1)「精神的健康には、脳の神経伝達物質(セロトニン・ドーパミン・ノルアドレナリン等)のバランスが重要な役割を果たしてい…」が示す論点とずれています。 解説の要点:正答は1。精神的健康(メンタルヘルス)には脳内の神経伝達物質(セロトニン・ドーパミン・ノルアドレナリン・GABA等)のバランスや神経回路の機能が重要な役割を果たしており、(1)の記述は正しい。(2)うつ病は脳の神経伝達物質バランスの変化・ストレス等が複合的に関与する医学的疾患、(… 正答(1)との違いを確認し直してください。
(5) 精神的ストレスは、身体症状(頭痛・胃腸症状・免疫機能変化等)を引き起こすことはない。
(2)うつ病は脳の神経伝達物質バランスの変化・ストレス等が複合的に関与する医学的疾患、(5)精神的ストレスは身体症状(心身症)を引き起こすことが知られている。
学習のヒント
温度・湿度・作業強度・WBGT などは、基準値と測定・対策の手順を一連の流れで覚えると理解が定着します。生理・環境の用語を押さえたあと、数値を問う過去問で計算・判断の練習を重ねてください。 「正しいもの」を問う設問では、数字・期限・主体(誰が・何を)のずれがないか、各肢を条文イメージと照合してください。