実践演習・労働衛生 第32問
CO2(二酸化炭素)の室内濃度基準に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
問題
CO2(二酸化炭素)の室内濃度基準に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
選択肢
- (1) 事務室の空気中のCO2濃度の基準は、5,000ppm以下とされている。
- (2) 事務室の空気中のCO2濃度の基準は、1,000ppm以下とされている。
- (3) 外気のCO2濃度は、通常約5%(50,000ppm)程度である。
- (4) CO2濃度が高くなっても、健康や作業効率への影響は一切ない。
- (5) CO2濃度の測定は、事業場の規模にかかわらず毎日実施しなければならない。
正答
正答は (2) です。
解説
正答は2。事務室内の空気中のCO2濃度の基準は1,000ppm以下とされており、(2)の記述は正しい。(1)5,000ppmは労働安全衛生法上の別の基準値であり事務室基準としては誤り、(3)外気のCO2濃度は約400ppm(0.04%)が正しい、(4)CO2濃度の上昇は頭痛・倦怠感・作業能率低下の原因となる。
正解の理由
(2)の記述は正しい(単独の記述としては妥当な場合がありますが、設問全体の正答かどうかは他肢と比較して判断してください。) 事務室内の空気中のCO2濃度の基準は1,000ppm以下とされており、(2)の記述は正しい。
(2) 事務室の空気中のCO2濃度の基準は、1,000ppm以下とされている。
他の選択肢
(1) 事務室の空気中のCO2濃度の基準は、5,000ppm以下とされている。
この肢は「事務室の空気中のCO2濃度の基準は、5,000ppm以下とされている。」と述べていますが、労働衛生の基準では正しい記述ではありません。
正答(2)「事務室の空気中のCO2濃度の基準は、1,000ppm以下とされている。」は、制度・手続・学習法のいずれかの観点で適切な内容です。
正答の論点と照らすと、この肢は「事務室の空気中のCO2濃度の基準は、5,000ppm以下とされている。」という断定のどこかが設問の前提と矛盾します。主語・客体・数字・期限・「毎年/常に/不要」などの限定語をチェックしてください。(3) 外気のCO2濃度は、通常約5%(50,000ppm)程度である。
(1)5,000ppmは労働安全衛生法上の別の基準値であり事務室基準としては誤り、(3)外気のCO2濃度は約400ppm(0.04%)が正しい、(4)CO2濃度の上昇は頭痛・倦怠感・作業能率低下の原因となる。
(4) CO2濃度が高くなっても、健康や作業効率への影響は一切ない。
(4)「CO2濃度が高くなっても、健康や作業効率への影響は一切ない。」は、作業主任者の選任が必要な作業の組合せ(C)を含んでいません。解説のとおり、該当作業と非該当作業の区別を確認してください。 (4)CO2濃度の上昇は頭痛・倦怠感・作業能率低下の原因となる
(5) CO2濃度の測定は、事業場の規模にかかわらず毎日実施しなければならない。
(5)「CO2濃度の測定は、事業場の規模にかかわらず毎日実施しなければならない。」は、作業主任者の選任が必要な作業の組合せ(C)を含んでいません。解説のとおり、該当作業と非該当作業の区別を確認してください。
学習のヒント
化学物質・粉じん・騒音などは、管理区分・測定・保護具の要件を表にまとめると復習が効率的です。用語解説で物質名と管理濃度を確認したうえで、類似テーマの過去問を連続して解いてください。 「正しいもの」を問う設問では、数字・期限・主体(誰が・何を)のずれがないか、各肢を条文イメージと照合してください。