実践演習 · 労働衛生

実践演習・労働衛生 第63問

高気圧・低気圧環境での健康障害に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

問題

高気圧・低気圧環境での健康障害に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

選択肢

  1. (1) 潜水・高圧室内作業後の急速な減圧により、溶解していた窒素が気泡化して減圧症(潜函病)を引き起こすことがある。
  2. (2) 高山病は、高気圧環境下での長時間作業によって引き起こされる。
  3. (3) 減圧症の予防には、急速な減圧が最も有効である。
  4. (4) 潜水作業中は、気圧の影響を受けないため特別な安全対策は不要である。
  5. (5) 高所(低気圧)環境では、酸素分圧が上昇して酸素が過剰となる。

正答

正答は (1) です。

解説

正答は1。潜水・ケーソン作業等の高圧環境での作業後に急速に減圧すると、体内に溶解していた窒素が気泡化して関節痛・神経障害・皮膚症状等の減圧症(潜函病)を引き起こすことがあり、(1)の記述は正しい。(3)減圧症の予防には段階的な減圧(除圧)が重要、(5)高所では大気圧が低下し酸素分圧も低下する。

正解の理由

(1)の記述は正しい(単独の記述としては妥当な場合がありますが、設問全体の正答かどうかは他肢と比較して判断してください。) 潜水・ケーソン作業等の高圧環境での作業後に急速に減圧すると、体内に溶解していた窒素が気泡化して関節痛・神経障害・皮膚症状等の減圧症(潜函病)を引き起こすことがあり、(1)の記述は正しい。

(1) 潜水・高圧室内作業後の急速な減圧により、溶解していた窒素が気泡化して減圧症(潜函病)を引き起こすことがある。

他の選択肢

  • (2) 高山病は、高気圧環境下での長時間作業によって引き起こされる。

    (2)の内容は、正答(1)「潜水・高圧室内作業後の急速な減圧により、溶解していた窒素が気泡化して減圧症(潜函病)を引き起こすことがある。」が示す論点とずれています。 解説の要点:正答は1。潜水・ケーソン作業等の高圧環境での作業後に急速に減圧すると、体内に溶解していた窒素が気泡化して関節痛・神経障害・皮膚症状等の減圧症(潜函病)を引き起こすことがあり、(1)の記述は正しい。(3)減圧症の予防には段階的な減圧(除圧)が重要、(5)高所では大気圧が低下し酸素分… 正答(1)との違いを確認し直してください。

  • (3) 減圧症の予防には、急速な減圧が最も有効である。

    この肢は「減圧症の予防には、急速な減圧が最も有効である。」と述べていますが、労働衛生の基準では正しい記述ではありません。

    正答(1)「潜水・高圧室内作業後の急速な減圧により、溶解していた窒素が気泡化して減圧症(潜函病)を引き起こすことがある。」は、制度・手続・学習法のいずれかの観点で適切な内容です。

    正答の論点と照らすと、この肢は「減圧症の予防には、急速な減圧が最も有効である。」という断定のどこかが設問の前提と矛盾します。主語・客体・数字・期限・「毎年/常に/不要」などの限定語をチェックしてください。

  • (4) 潜水作業中は、気圧の影響を受けないため特別な安全対策は不要である。

    (4)の内容は、正答(1)「潜水・高圧室内作業後の急速な減圧により、溶解していた窒素が気泡化して減圧症(潜函病)を引き起こすことがある。」が示す論点とずれています。 解説の要点:正答は1。潜水・ケーソン作業等の高圧環境での作業後に急速に減圧すると、体内に溶解していた窒素が気泡化して関節痛・神経障害・皮膚症状等の減圧症(潜函病)を引き起こすことがあり、(1)の記述は正しい。(3)減圧症の予防には段階的な減圧(除圧)が重要、(5)高所では大気圧が低下し酸素分… 正答(1)との違いを確認し直してください。

  • (5) 高所(低気圧)環境では、酸素分圧が上昇して酸素が過剰となる。

    (5)「高所(低気圧)環境では、酸素分圧が上昇して酸素が過剰となる。」は、単独の記述としては法令上妥当な場合がありますが、本問で選ぶべき正答は(1)「潜水・高圧室内作業後の急速な減圧により、溶解していた窒素が気泡化して減圧症(潜函病)を引き起こすことがある。」です。問題文の条件(高気圧・低気圧環境での健康障害に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。…)と照らし、設問が問う論点に合う肢を選び直してください。

学習のヒント

化学物質・粉じん・騒音などは、管理区分・測定・保護具の要件を表にまとめると復習が効率的です。用語解説で物質名と管理濃度を確認したうえで、類似テーマの過去問を連続して解いてください。 「正しいもの」を問う設問では、数字・期限・主体(誰が・何を)のずれがないか、各肢を条文イメージと照合してください。