一酸化炭素(CO)は無色無臭のため気づかないまま中毒が進行します。ヘモグロビンとの結合メカニズムが試験の核心です。
中毒のメカニズム
一酸化炭素はヘモグロビン(Hb)と酸素の約200〜250倍の親和性で結合し、カルボキシヘモグロビン(COHb)を形成します。COHbは酸素を運べないため、組織が酸素不足になります。
COHb濃度と症状
| COHb濃度(%) | 主な症状 |
|---|---|
| 10〜20% | 頭痛・軽いめまい |
| 20〜40% | 激しい頭痛・吐き気・判断力低下 |
| 40〜60% | 意識障害・けいれん |
| 60%以上 | 死亡 |
主な発生源
- 不完全燃焼(ガス器具・ストーブ・自動車排気ガス)
- 坑内作業(発破後の粉じん・ガス)
- ボイラー室
- 火災現場
試験で狙われる頻出ポイント
- 「一酸化炭素は刺激臭があるため気づきやすい」→ 誤り(無色無臭で気づきにくい)
- 「COHbは時間がたてば自然に解消する」→ 正しい(新鮮な空気・酸素吸入で解消)
- 「酸素とヘモグロビンの親和性は一酸化炭素より高い」→ 誤り(COの方が200〜250倍高い)
- 「一酸化炭素中毒は完全燃焼でも発生する」→ 誤り(不完全燃焼で発生する)