硫化水素(H₂S)は腐卵臭のある有毒ガスです。高濃度になると嗅覚が麻痺して危険を感知できなくなる点が最大の落とし穴です。
硫化水素の濃度と症状
| 濃度(ppm) | 症状 |
|---|---|
| 0.02〜0.2 | 不快な臭いを感じる |
| 1〜5 | 強い臭い・目・鼻への刺激 |
| 10超 | 酸素欠乏症等防止規則の規制基準 |
| 20〜50 | 頭痛・めまい・目の充血 |
| 150〜200 | 嗅覚が麻痺(臭いを感じなくなる) |
| 500以上 | 短時間で意識不明 |
| 1000以上 | 即死のおそれ |
嗅覚麻痺の危険性
硫化水素は高濃度になると嗅覚が麻痺するため、「臭いがなくなったから安全」という判断が誤りになります。これが硫化水素中毒の最大の危険性です。
酸素欠乏との複合リスク
酸素欠乏危険場所(マンホール・下水道等)では、硫化水素と酸素欠乏が同時に発生することがあります。酸素欠乏症等防止規則で硫化水素中毒も含めて規制されています。
試験で狙われる頻出ポイント
- 「硫化水素は濃度が高くなると臭いも強くなる」→ 誤り(高濃度では嗅覚が麻痺して臭いを感じなくなる)
- 「硫化水素の規制基準は50ppm」→ 誤り(10ppm超で規制対象)
- 「硫化水素が発生する場所でも酸素欠乏は起こらない」→ 誤り(同時に発生することがある)
- 「臭いがなければ硫化水素の危険はない」→ 誤り(嗅覚麻痺により臭いがなくても危険な場合がある)