人体は体温をほぼ37℃前後に保つため、産熱と放熱のバランスを常に調整しています。この仕組みが崩れることで熱中症が起こります。
体温調節の仕組み
体温調節は視床下部(体温調節中枢)が担っています。
| 状況 | 体の反応 |
|---|---|
| 暑い環境 | 発汗・皮膚血管拡張・代謝低下 |
| 寒い環境 | 身震い・皮膚血管収縮・代謝亢進 |
放熱の経路と割合(安静時の目安)
| 放熱の経路 | 仕組み |
|---|---|
| 輻射(放射) | 体表面から赤外線として熱を放出 |
| 対流 | 体表面に触れる空気への熱移動 |
| 伝導 | 接触する物体への熱移動 |
| 蒸発(発汗) | 汗が蒸発する際の気化熱 |
高温環境では発汗による蒸発が主要な放熱手段になります。湿度が高いと蒸発が妨げられ放熱効率が落ちます。
熱中症との関係
| 条件 | 影響 |
|---|---|
| 高温高湿 | 発汗しても蒸発しにくく体温上昇 |
| 激しい労働(高代謝) | 産熱量が増加し体温調節が追いつかない |
| 熱順化不足 | 発汗機能が十分に発達していない |
試験で狙われる頻出ポイント
- 「体温調節は脊髄が担っている」→ 誤り(視床下部が体温調節中枢)
- 「湿度が高い環境では発汗が増えるため体温は上がりにくい」→ 誤り(発汗しても蒸発しにくいため体温が上がりやすい)
- 「寒い環境では皮膚血管が拡張する」→ 誤り(収縮して熱放散を抑える)
- 「安静時は発汗が主要な放熱手段である」→ 誤り(安静時は輻射・対流が主で、暑熱環境では発汗が主となる)