化学物質が体に入った後の代謝・蓄積・感作の違いを理解することで、リスク管理の考え方が整理できます。
代謝・蓄積・感作の定義
| 概念 | 定義 | 主な場所・物質 |
|---|---|---|
| 代謝(解毒) | 化学物質を分解・変換して排泄しやすくする | 主に肝臓(チトクロームP450等) |
| 蓄積 | 体内に分解されず蓄積される | 脂肪組織(脂溶性物質)・骨(鉛等) |
| 感作 | 一度ばく露すると次から過敏反応(アレルギー)が起こる | 皮膚・呼吸器 |
蓄積しやすい物質の例
| 物質 | 主な蓄積部位 |
|---|---|
| 鉛 | 骨・歯・血液 |
| PCB・ダイオキシン | 脂肪組織 |
| 水銀(有機水銀) | 脳・神経系 |
| カドミウム | 腎臓 |
感作とアレルギー
感作とは、初回ばく露では症状が出なくても、2回目以降に少量のばく露で強いアレルギー反応(喘息・接触皮膚炎等)が起こる状態です。感作が成立した後は微量のばく露でも症状が出ます。
試験で狙われる頻出ポイント
- 「代謝は主に腎臓で行われる」→ 誤り(主に肝臓で行われる)
- 「感作した後はその物質を避ければ問題ない」→ 誤り(微量のばく露でも強い反応が起こりうる)
- 「脂溶性の物質は体内に蓄積しにくい」→ 誤り(脂溶性が高い物質は脂肪組織に蓄積しやすい)
- 「代謝産物は必ず無害になる」→ 誤り(代謝産物が元の物質より毒性が高くなる場合もある)