放射線防護では複数の物理量を使い分けます。吸収線量・等価線量・実効線量の関係が頻出です。
放射線防護の物理量の体系
| 物理量 | 単位 | 意味 |
|---|---|---|
| 吸収線量 | Gy(グレイ) | 物質が吸収した放射線エネルギー量 |
| 等価線量 | Sv(シーベルト) | 吸収線量 × 放射線加重係数(組織への生物影響を考慮) |
| 実効線量 | Sv(シーベルト) | 等価線量 × 組織加重係数(全身への影響を総合評価) |
放射線加重係数(主なもの)
| 放射線の種類 | 加重係数 |
|---|---|
| X線・γ線・β線 | 1 |
| 中性子線 | 5〜20(エネルギーによる) |
| α線 | 20 |
α線は透過力が弱いが、内部被ばくでは加重係数が20と高く、生物影響が大きい。
試験で狙われる頻出ポイント
- 「吸収線量の単位はSv(シーベルト)」→ 誤り(吸収線量の単位はGy(グレイ))
- 「X線とα線の等価線量は吸収線量が同じなら同じ値になる」→ 誤り(α線は加重係数が20倍のため等価線量は大きくなる)
- 「実効線量は組織の感受性を考慮した全身的な影響指標」→ 正しい
- 「等価線量はすべての組織に対して同じ加重係数を用いる」→ 誤り(組織によって放射線感受性が異なるため組織加重係数がある)