有機溶剤は脂溶性が高く中枢神経系に侵入しやすい特徴があります。急性中毒の症状と慢性影響の違いが頻出です。
有機溶剤の体内への侵入経路
| 経路 | 特徴 |
|---|---|
| 吸入(主経路) | 揮発性が高いため吸入が最も多い |
| 皮膚吸収 | 脂溶性のため皮膚から吸収されやすい |
| 経口(まれ) | 誤飲の場合 |
急性中毒の症状
脂溶性が高いため中枢神経(脳)に入りやすく、アルコール中毒に似た「酩酊様症状」が現れます。
| 濃度 | 症状 |
|---|---|
| 低濃度 | 頭痛・めまい・軽い酩酊感 |
| 中程度 | 判断力低下・興奮状態 |
| 高濃度 | 意識障害・けいれん・昏睡 |
慢性影響
| 影響の種類 | 症状 |
|---|---|
| 中枢神経障害 | 慢性頭痛・集中力低下・記憶障害 |
| 末梢神経障害 | しびれ・感覚異常(ノルマルヘキサンなど) |
| 肝・腎障害 | 肝機能異常(クロロホルム・四塩化炭素など) |
試験で狙われる頻出ポイント
- 「有機溶剤の主な暴露経路は経口」→ 誤り(吸入が主経路)
- 「有機溶剤は水溶性が高いため皮膚から吸収されない」→ 誤り(脂溶性が高く皮膚から吸収される)
- 「急性中毒の症状は消化器症状が主」→ 誤り(中枢神経症状(酩酊様)が主)
- 「慢性影響は脳・神経に現れず、皮膚症状だけである」→ 誤り(中枢・末梢神経障害・肝腎障害が起こる)