騒音性難聴は試験で「誤りの選択肢」が定型化しています。4000Hz・感音性・不可逆性の3点を軸に整理します。
騒音性難聴の特徴まとめ
| 特徴 | 内容 |
|---|---|
| 難聴の種類 | 感音性難聴(内耳の有毛細胞が障害される) |
| 最初に影響を受ける周波数 | 4000Hz付近(C5 dip・高音域) |
| 進行の仕方 | ゆっくり・自覚が遅れる |
| 回復の可否 | 不可逆性(一度損傷した有毛細胞は回復しない) |
| 罹患部位 | 両耳(左右ともに進行する) |
TTS(一時的閾値上昇)と PTS(永久的閾値上昇)
| 種類 | 英語 | 内容 |
|---|---|---|
| TTS | Temporary Threshold Shift | 騒音暴露後に一時的に聴力が低下するが、安静にすると回復する |
| PTS | Permanent Threshold Shift | 繰り返し暴露によって恒久的に聴力が低下する(回復しない) |
TTSを繰り返すことでPTSに移行します。「少し聴こえにくいけど回復する」段階で対策しないと、取り返しのつかない難聴になります。
「感音性」と「伝音性」の違い
| 難聴の種類 | 障害の場所 | 原因例 |
|---|---|---|
| 感音性難聴 | 内耳・聴神経 | 騒音・加齢・薬剤 |
| 伝音性難聴 | 外耳・中耳 | 中耳炎・耳あか |
騒音性難聴は感音性難聴です。「伝音性」と書かれていたら誤りです。
4000Hzが最初に影響を受ける理由
コルチ器(内耳の聴覚器官)の中で4000Hz付近の振動を受け取る部位が、騒音による機械的ストレスに最も弱いためです。4000Hzは日常会話(500〜3000Hz)より高い周波数のため、初期は会話への影響が少なく気づきにくいのが特徴です。
予防対策
| 対策の種類 | 具体例 |
|---|---|
| 発生源対策 | 防振・吸音・機械の改良 |
| 伝播路対策 | 遮音壁・距離の確保 |
| 個人保護具 | 耳栓・イヤーマフ(最後の手段) |
| 健康管理 | 定期的な聴力検査(1000Hz・4000Hzを測定) |
試験で狙われる頻出ポイント
- 「騒音性難聴は完治する」→ 誤り(不可逆性で回復しない)
- 「最初に低音域(500Hz)の聴力が低下する」→ 誤り(4000Hz付近の高音域から低下)
- 「騒音性難聴は伝音性難聴である」→ 誤り(感音性難聴)
- 「両耳ではなく片耳だけに起こることが多い」→ 誤り(両耳に進行する)
この記事に関連する過去問を解く
- 令和7年後期 第47問(騒音性難聴の特徴)
- 令和6年後期 第48問(TTS・PTS)
- オリジナル問題 第28問(4000Hzの理由)