放射線防護は「3つの手段」と「ALARAという考え方」の組み合わせです。「距離2倍で線量1/4」という逆二乗則が頻出の数値です。
ALARAとは
ALARA(アラーラ)は「As Low As Reasonably Achievable(合理的に達成可能な限り低く)」の頭文字です。
線量限度(5年100mSv・年50mSv等)を守るだけでなく、限度以下でもさらに低減する努力が求められるという原則です。
放射線防護の三原則
| 原則 | 効果 | 具体例 |
|---|---|---|
| 時間を短くする | 線量は時間に比例して増加 | 交代制で作業時間を分散する |
| 距離を取る | 線量は距離の2乗に反比例して低下 | 距離を2倍にすると線量は1/4になる |
| 遮蔽する | 遮蔽材で放射線を減弱 | 鉛・コンクリート・水等を使用 |
放射線の種類と遮蔽材
| 放射線 | 透過力 | 有効な遮蔽材 |
|---|---|---|
| α線 | 弱い(紙で止まる) | 紙・薄いアルミ |
| β線 | 中程度 | アルミ板 |
| γ線・X線 | 強い | 鉛・コンクリート |
| 中性子線 | 非常に強い | 水・コンクリート・パラフィン |
距離と線量の関係(逆二乗則)
点音源(放射線源)から距離が2倍になると、線量は1/4になります。
| 距離 | 線量の変化 |
|---|---|
| 1m(基準) | 基準 |
| 2m(2倍) | 1/4 |
| 4m(4倍) | 1/16 |
試験で狙われる頻出ポイント
- 「線量限度以下なら被ばく低減の努力は不要」→ 誤り(ALARAの原則でさらに低減が必要)
- 「距離を2倍にすると線量は半分になる」→ 誤り(1/4になる)
- 「γ線の遮蔽には水が最も有効」→ 誤り(γ線には鉛・コンクリートが有効。水は中性子線に有効)
- 「三原則に「換気」が含まれる」→ 誤り(時間・距離・遮蔽の3つ)
この記事に関連する過去問を解く
- 令和7年後期 第69問(ALARAの定義)
- 令和6年後期 第70問(距離と線量)
- オリジナル問題 第39問(遮蔽材の選択)