作業環境測定の方法は「精度が高い捕集分析法」と「即時性が高い直接読み取り式」の2種類が中心です。それぞれの特徴と使い分けが試験に出ます。
2つの測定方法の比較
| 項目 |
捕集分析法 |
直接読み取り式 |
| 結果が出るまで |
後日(分析後) |
その場で即時 |
| 精度 |
高い |
中程度(機器による) |
| 測定できる物質 |
幅広い |
機器ごとに限定 |
| 主な用途 |
正式な作業環境測定 |
スクリーニング・緊急確認 |
| 代表的な器具 |
フィルター・インピンジャー・吸着管 |
検知管・光イオン化検出器 |
捕集分析法の手順(順番が重要)
1. 【流量計の校正】← 必ず最初に行う
2. 捕集器をポンプにセット
3. 設定流量で決められた時間吸引
4. 捕集器を回収・適切に保存
5. 分析機関で濃度分析
6. 採取空気量で割り算して濃度を算出
流量校正を最初に行わないと、濃度計算の空気量が不正確になり、結果が信頼できなくなります。
捕集方法の3種類
| 方法 |
器具 |
対象物質 |
| 液体捕集 |
ミゼットインピンジャー |
ガス・蒸気状物質 |
| 固体捕集 |
活性炭管・シリカゲル管 |
有機溶剤蒸気 |
| ろ過捕集 |
フィルター(メンブランフィルター等) |
粉じん・金属ヒューム |
直接読み取り式の代表例
| 機器 |
仕組み |
主な用途 |
| 検知管 |
試薬の変色長さで濃度を読む |
有機溶剤・一酸化炭素等の簡易測定 |
| 光イオン化検出器(PID) |
光で有機物をイオン化して検出 |
有機溶剤の広域スクリーニング |
| 電気化学式センサー |
電気化学反応で検出 |
酸素・一酸化炭素・硫化水素 |
試験で狙われる頻出ポイント
- 「流量校正は測定後に行えばよい」→ 誤り(測定前に必ず行う)
- 「ミゼットインピンジャーは粉じんの捕集に使う」→ 誤り(ガス・蒸気状物質の液体捕集に使う)
- 「検知管は捕集分析法より精度が高い」→ 誤り(捕集分析法の方が精度が高い)
- 「捕集分析法はその場で即座に結果が出る」→ 誤り(後日分析が必要)
- 令和7年後期 第59問(流量校正の時期)
- 令和6年後期 第60問(捕集方法の種類)
- オリジナル問題 第34問(直接読み取り式)