急性毒性と慢性毒性は化学物質の健康影響を理解するための基本的な区分です。ばく露経路と蓄積性がポイントです。
急性毒性と慢性毒性の比較
| 項目 | 急性毒性 | 慢性毒性 |
|---|---|---|
| ばく露の特徴 | 短時間の大量ばく露 | 長期間の少量ばく露 |
| 発症の時期 | 短時間以内 | 数ヶ月〜数年後 |
| 症状 | 強い症状(意識障害・けいれん等) | 徐々に進行する症状 |
| 代表例 | 一酸化炭素中毒・有機溶剤急性中毒 | じん肺・騒音性難聴・慢性有機溶剤中毒 |
ばく露経路
| 経路 | 主な物質 |
|---|---|
| 吸入 | 有機溶剤・有害ガス・粉じん |
| 皮膚吸収 | 脂溶性有機溶剤・農薬 |
| 経口 | 誤飲(作業中の喫食・飲酒等) |
蓄積性と感作
| 概念 | 内容 |
|---|---|
| 蓄積 | 体内に蓄積されやすい物質(鉛・有機塩素化合物等) |
| 感作 | 一度ばく露すると次から過敏反応が起こること(アレルギー) |
試験で狙われる頻出ポイント
- 「慢性毒性は短時間の大量ばく露で起こる」→ 誤り(長期間の少量ばく露で起こる)
- 「吸入だけに注意すれば皮膚吸収の影響はない」→ 誤り(皮膚吸収も重要なばく露経路)
- 「急性毒性と慢性毒性は同じ物質で同じ症状を示す」→ 誤り(症状・発症時期が異なる)
- 「蓄積性の物質は少量でも急性中毒を起こしやすい」→ 誤り(蓄積性は慢性的な影響と関係する)